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東京在住、石油会社に勤めているエンジニアのとしです。海外勤務、英語、育児、資産運用など、日々の生活を豊かにする情報を発信していきます。

【セミナーレポート】THEO監修者の京都大学加藤康之教授による「投資講座-入門編」に参加してきたのでまとめておく!

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こんにちは、とし(@toshiki5911)です!

昨日、京都大学東京オフィス@丸の内で開催された加藤康之教授による「投資講座-入門編」に参加してきました!

僕は資産運用に興味があり、2017年4月に投資・資産運用を始めたばかりの初心者であり、ロボアドについてはTHEOウェルスナビを利用しています。

ぼくの資産運用実績については公開していますので、こちらからどうぞ↓

 

www.toshi-otani.com

京都大学加藤教授はなんとロボアド大手のTHEOの監修者であり、THEOの設計にも携わっています。

そんなTHEOの設計者に投資理論のお話を聞けるということで、今回の講座に参加してきました。

今回は、加藤教授の投資講座ー入門編でお話しされた内容と実際に参加してきた僕の感想をまとめてみました!

 

加藤教授の略歴について

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加藤教授は野村総研で過去に投資理論の研究者として勤務されていたとのこと。

その後、野村證券に移り、機関投資家としてもご活躍されていました。

ちなみに、加藤教授に投資理論が分かりやすく書かれているおすすめの本を聞いたところ、「初心者のための資産運用入門」がおすすめだそう。

ご興味がある方は、ぜひどうぞ!

 

 

投資講座の目的

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この講座はTHEO運営会社であるお金のデザイン社のサポートにより、投資教育プログラムの一環で開催されました。

近年は政府が個人の投資喚起に注力しており、それを反映して本講座を開催したとのことでした。

また、四半期に一回開催予定とのことですので、3か月後に中級編が開催されるとのことでした。

また、加藤教授はお金のデザイン社ホームページ上でブログもやっていますので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

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資産運用のプロセス

投資講座の最初の部分として、資産運用のプロセスのお話から。

機関投資家の方々も実際にやっている資産運用プロセスの図↓を実際に示しながら、説明してくださいました。

 

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まず、スタートとして最も大事なのは、目的の設定であるということ。

自分が何をしたいのか、老後の資産形成なのか、退職金の運用なのか。

その次に大事なのは、安全資産とリスク資産の割合を決定すること。

安全資産とは預貯金などで、リスク資産とは株式、投資信託、ETFなどのこと(ちなみにTHEOもリスク資産です)。

そして、リスク資産のポートフォリオを決め、実際に運用し、運用後には運用評価をしてその結果をもとに目的設定へとフィードバックする流れになります。

こうやって説明すると結構長く、少し複雑だなと感じる方は多いと思います。

しかし、このプロセスの中で①市場環境の検討、②安全資産とリスク資産の割合を決める、③リスク資産のポートフォリオを決める、④運用評価の4つの部分を投資理論がカバーする分野であり、ここを自動化しているのがTHEOウェルスナビをはじめとしたロボアドサービスということになります。

 

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投資理論の目的は、不確実な状況において最適な資源(お金)の配分を」決めることです。

投資環境というのは不確実であり、不確実とはどういうことかというと、つまり将来どうなるか分からないですよね(株価が上がるか下がるか分からない)。

そのような不確実な状況下で投資家による資産運用をサポートしてくれる理論が投資理論ということなのです。

 

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投資理論がカバーしている理論というのは多いのですが、今回の講座ではその基礎である、①不確実さを見える化する理論、②ポートフォリオをデザインする理論の2つについてお話しを聞くことができました。

 

不確実さを見える化する

投資環境は不確実、つまり将来どうなるか分からない環境であると言いました。

この不確実さというのが、実はよく使われている「リスク」なんです!

このような状況下でその不確実さ(リスク)が目に見える形にできれば、投資のサポートになりますよね!

その不確実さの見える化に大きな役割を果たすのがヒストグラムです(以下の図)。

 

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ヒストグラムとは、過去に起こった事象の分布を表現する図です(統計学で使われています)。

上図について言えば、東証株価指数(TOPIX)における1日ごとにどの程度リターンがあったか(1日ごとの指数の上限幅)を、リターンと発生回数で棒グラフにしたものです。

見て分かる通り山形の形のグラフになっていますが、世の中ではこのように山形を描く事象が多いです。

投資というのは儲けることもあれば、損することもあります。

ヒストグラムで言えば、プラスのリターンの日もあればマイナスのリターンの日もある。

つまり、ヒストグラムはある事象の不確実さを表現しているということになります。

より具体的に、世界株式と世界債券のリターンのヒストグラムを見てみましょう。

 

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世界株式の方がヒストグラムの分布の幅が広く(最大値と最小値の差が大きい)、世界債券の分布の幅が小さいということが分かります。

また、リターンで言えば、平均値は世界株式の方が高く、世界債券の方が小さいです。

つまり、分布の横の広がりをリスクの大きさと定義することができるということです。

 

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これについて、統計学では、一番起こりそうな期待値を「平均値」、ヒストグラムの分布の幅を表すものを「標準偏差」と言います。

 

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先ほどの世界株式と世界債券の話で言えば、平均値は世界株式の方が高く、標準偏差も世界株式の方が大きい、つまり、ハイリスクハイリターンということですね。

 

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リターンとリスクの関係を理解する

以下の図にある通り、過去のインデックスの数値を調べれば、それぞれの平均値と標準偏差を調べることができます。

 

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それらをグラフで示したものが下図です。

 

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傾向から外れているものもありますが、おおむね右肩上がりの傾向を示していることが分かります。

つまり、ハイリターンなものはハイリスクであり、ローリターンなものはローリスクであるということです。

この図から、ローリスクハイリターンなものはないということが分かりますね。

もし、仮にローリスクハイリターンなものがあった場合、非常に多くの投資家がそれに資金を投入しますので、一気に値段が上がり、その結果リターンが下がって、結局はこの傾向に沿ったところに落ち着きます。

この意味でも、ローリスクハイリターンなものはありません。

なので、誰かがローリスクハイリターンですよといって商品をすすめてきた場合は絶対にそんなものはないと思いましょう(どうしてあなたは投資しないの?ときくのもおすすめです)!

 

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資産間の関係というリスクにも注意する

もう一つ、資産間の関係性にもリスクがあります。

それが、ものの「相関」です。

下図はトヨタ自動車とホンダ、トヨタ自動車とNTTの月次リターンのグラフを示しています。

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トヨタとホンダはともに自動車産業なので、トヨタが下がればホンダも下がる、トヨタが上がればホンダも上がると、非常に強い相関関係が見て取れます。

しかし、トヨタとNTTは産業的に関連性は薄く、相関は弱いことが見て取れます。

この2つのものの相関関係を相関係数という数字で 表現することができます。

 

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相関係数が1であれば非常に強い相関を示しますし、相関係数が0であれば相関がなく、相関係数が―1であれば全く逆の相関を示すということになります。

この相関について、先ほどのトヨタ+ホンダ、トヨタ+NTTのヒストグラムで見てみましょう。

 

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このヒストグラムで、トヨタ+ホンダの方が分布の幅(つまり標準偏差)が大きいことが分かります。

つまり、トヨタ+ホンダの方がリスクが大きいことになります(トヨタが上がればホンダが上がる、トヨタが下がればホンダも下がるため)。

よって、相関が強いほどリスクが高くなり、相関が弱いほどリスクが低いということになります。

 

ポートフォリオをデザインする

ものの相関によりリスクが変わることが分かりました。

その相関を利用して最適なポートフォリオを選択することが、つまりはポートフォリオデザインということです。

先ほどのトヨタ+ホンダ、トヨタ+NTTの例を下図で表すことができます。

 

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相関がマイナスであるものはほとんどありません。

なので、相関が小さい(つまり0に近い)ものであればあるほどリスクを下げる効果があることが分かります。

そして、リターンについて言えば、トヨタとNTTの間に落ち着いていることが分かります。

つまり、リターンの大きいものと小さいものを組み合わせた時に、組み合わせた後のリターンは小さいほうのリターンを下回ることがないということです!

投資の世界では、「Free Lunchは一つしかない。それは分散投資である。」という格言があるほど、2つ以上の物を組み合わせる、つまり分散投資の効果が認められているのです。

各投資対象の相関を示したのが下図になります。

この中で、相関係数が小さいもの同氏を組み合わせれば、リスクの低減効果も大きいことになります。

例えば、最近では北朝鮮リスクで日本株が下がっている一方、金の値段が高騰しています。

それは、日本株式と金との相関が小さいから、ということでも説明が出来そうです。

ちなみに、機関投資家は、日本株式で言えば東証に上場している約1800社の中の全ての相関チェックして投資対象を決めています。

人力では対応できないため、ソフトウェアとコンピュータを利用して行われているとのことです。

 

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この一連の理論のことを「ポートフォリオ理論」というのですが、これはマルコヴィッツが博士論文として発表されたものだそうです。

また、マルコヴィッツはこの理論によりノーベル経済学賞を受賞しています。

博士論文でノーベル賞って、とんでもなくすごいですね!

この理論は60年強たった今も、世に通用する理論として利用されています。

 

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ここで、少しだけTHEOのポートフォリオデザインのお話しを。

THEOでは、2段階によりポートフォリオデザインを行っています。

それが、①リスクによるデザイン、②個人のニーズによるデザイン、です。

多くのロボアドがリスクによるデザインの1段階でポートフォリオを出陣していますが、ポートフォリオデザインはリスクだけではデザインしきれず、個人のニーズを取り入れたデザインにするべきだ、という加藤教授の意向を反映し、このような2段階のデザインとなったということでした。

個人のニーズとは、老後に低収入がないため配当金を多く欲しいとか、リスクとリターンだけでは表現できないもののことです。

THEOのデザインでは、まずはリスクに着目し、グロース、インカム、インフレヘッジ

の各構成要素となるETFを選択し、その後個人のニーズに合わせてそれぞれのウェイトを決める、という流れになっています。

 

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質疑応答

THEOに為替ヘッジ機能はあるか?

⇒ない。THEOは長期投資前提のサービスであり、長期(10年以上)で見ると為替の影響はほとんど無視できると考えている。

 

ウェルスナビとの違いは何か?

⇒コンセプトが異なっている。THEOでは前述のとおり2段階でポートフォリオデザインしているが、ウェルスナビでは1段階でデザインされている。段階が多いほど良いということでもないが、最終的には利用者がどちらを好ましいと考えるかだと思う。

 

③最近リリースされた「THEOにおまかせ」機能とは何か?

⇒質問をせずに個人のニーズを推測し、THEOによりポートフォリオデザインさせる機能のこと。これまでの個人のニーズのデータにより、質問をせずとも年齢、資産、職業などの情報からある程度の制度で個人のニーズを推測できるようになった。このため、「THEOにおまかせ」機能をリリースした。

 

④運用評価のためにはそのくらいの期間のパフォーマンスを見るべきか?

⇒およそ3年くらいは見るべき。証券会社では、ファンドマネージャーのパフォーマンスを判断するもの3年くらいは必要であり、そのくらい見ないと成果が表れてこない。

 

最後に

今回の投資講座に参加して、投資に対して数学で判断するものの考え方の一端が理解できたと思います。

また、既に利用していたロボアドTHEOについて、ホワイトペーパーやホームページを見ただけではよく分からないことについてもお話を聞くことができ、THEOについての信頼性が高まったと感じています。

やはり、その関係者から直接話を聞くことの重要さはとても大きいですね。

また、分散投資がなぜいいかこれまで感覚的には理解できていましたが理論的にはよく分かっていませんでした。

この講座に参加して、分散投資について理論的に理解できたことはとても大きいと思っています。

加藤教授による投資講座は四半期に1回開催されますので、今回参加できなかった方は次回にぜひ参加してみてください。

そして、国からの後押しもあり、資産運用は今後必ず必要となってくるものです。

資産運用に興味がなかったけどこの記事を読んで興味を持たれた方、資産運用に興味があったけどやってみる勇気がなかった方は、是非ロボアドのTHEOウェルスナビで気軽におまかせ資産運用を始めてみてください。

始めないと何も結果は生まれてきませんので、まずは少額からでも始めることが大切だと思っています。

過去に各ロボアドサービスの比較も行っていますので、参考にしてください。

 

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ロボアド以外にも、ソーシャルレンディングで資産運用しています。

ソーシャルレンディングについては、以下記事を参照してください。

 

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また、僕の資産運用実績を毎月公開していますので、参考にしてください。

 

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この記事が資産運用を始めたいと思っている方の参考になれば幸いです。