としぶろぐ ~いつもの日常に豊かさを~

株式投資、積立投資などの資産運用、お金の教養、育児など、日々の生活を豊かにする情報を発信していきます。

【セミナーレポート】THEO監修者の京都大学加藤康之教授による投資講座-入門編第4回「スマートベータとは何か?」に参加してきたのでまとめておく!

f:id:toshiki5911:20180619212202j:plain


こんにちは、とし(@toshiki5911)です!

昨日、京都大学東京オフィス@丸の内で開催された加藤康之教授による「投資講座-入門編」第4回に参加してきました!

僕は資産運用に興味があり、2017年4月に投資・資産運用を始めたばかりの初心者であり、ロボアドについてはウェルスナビを利用しています。

京都大学加藤教授はロボアド大手のTHEOの監修者であり、THEO の設計にも携わっています。

そんなTHEOの設計者に投資理論のお話を聞けるということで、今回の第4回講座に参加してきました。

ちなみに、これまでの講座のレポートは以下記事にまとめています。

 

>>>関連記事:【セミナーレポート】THEO監修者の京都大学加藤康之教授による投資講座-入門編第1回「投資理論を資産運用に役立てる」に参加してきたのでまとめておく!

 

>>>関連記事:【セミナーレポート】THEO監修者の京都大学加藤康之教授による投資講座-入門編第2回「なぜパッシブ運用なのか?」に参加してきたのでまとめておく!

 

>>>関連記事:【セミナーレポート】THEO監修者の京都大学加藤康之教授による投資講座-入門編第3回「為替リスクについて学ぶ」に参加してきたのでまとめておく!

 

今回は、加藤教授の投資講座ー入門編の第4回でお話しされた内容と実際に参加してきた僕の感想をまとめてみました!

内容がなかなか複雑になってきており、理解するのが難しくなってきましたが、何とか僕なりの理解をまとめています。

 

本投資講座の目的

f:id:toshiki5911:20171207003335j:plain


この講座はTHEO運営会社であるお金のデザイン社のサポートにより、投資教育プログラムの一環で開催されました。

近年は政府が個人の投資喚起に注力しており、それを反映して本講座を開催したとのことでした。

また、四半期に1回開催予定とのことですので、3か月後に次回の第5回が開催されるとのことでした。

また、加藤教授はお金のデザイン社ホームページ上でブログもやっていますので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

f:id:toshiki5911:20170906051553j:plain

 

投資講座-入門編第4回の内容

①はじめにースマートベータとは何か?ー

f:id:toshiki5911:20180619212153j:plain

 

f:id:toshiki5911:20180619211919j:plain

 

スマートベータとは、ベンチマークインデックスのこと。

ただし、マーケットインデックス(時価総額加重平均)ではなく、ファクターと呼ばれるものに着目したインデックスのことです。

スマートベータはポートフォリオとして使われており、近年では機関投資家やETFにおける導入が増えています。

 

f:id:toshiki5911:20180619212131j:plain

 

巨大ファンドのおよそ半分くらいがスマートベータを導入しているとのことです。

 

f:id:toshiki5911:20180619212121j:plain

 

ここで、マーケットインデックスとは、マーケット全体をポートフォリオと考えたもの(時価総額加重平均)のことを言います。

日本の株式市場で言うと、TOPIXなどがこれに当たります。

 

②ファクターとは何か?

f:id:toshiki5911:20180619213134j:plain

 

f:id:toshiki5911:20180619213122j:plain

 

ファクターとは、全ての資産ポートフォリオの価格変動に影響を与える共通の要因のことです。

逆に言えば、全てのポートフォリオはファクターに影響を受けていると言えるため、リターンの源泉と考えることができます。

 

f:id:toshiki5911:20180619213112j:plain

 

同じポートフォリオでも、銘柄別にリターンを分けて考える(上図横軸)ことができますが、別の観点からポートフォリオのリターンをファクターのリターンで考える(上図縦軸)こともできます。

 

f:id:toshiki5911:20180619213101j:plain

 

上図のように、個別銘柄のリターンをステーキ、サラダ、コーンスープなど、ステーキ定食(ポートフォリオ)の構成メニューと考えることもできれば、各栄養素(ファクター)がステーキ定食にどのくらい含まれているかを考えることもできます。

 

f:id:toshiki5911:20180619213050j:plain


つまり、ポートフォリオのリターンにはマーケットインデックスだけではなく、ファクターによるリターンも含まれていると考えることが可能であり、ファクターによるリターンがどんなポートフォリオにも共通の物であれば、それを含めてベンチマークインデックスと考えることができます。

ただし、ここで何がファクターであるかが重要となります。

 

f:id:toshiki5911:20180619214455j:plain

 

ファクターはどんなポートフォリオにも共通であると考えらえるため、分散効果が働きません。

つまり、分散投資によるリスクの低減は残差(アルファ)で起こると考えられるのです。

 

③シングルファクターからマルチファクターへ

f:id:toshiki5911:20180619214441j:plain

 

f:id:toshiki5911:20180619214429j:plain

 

最もシンプルなファクターとして、最初にシングルファクターの理論が発表されました。

それがCAPM(キャップエム)理論と呼ばれるものです。

ちなみに、CAPM理論は投資理論の一丁目一番地だそうです。

CAPM理論とは、つまりファクターがマーケットポートフォリオのリターンのみであると考える理論です。

 

f:id:toshiki5911:20180619214411j:plain

 

しかしながら、上図の通り過去10年でマーケットインデックスよりも勝率が高かったファンドの特徴としてバリュー系ファンドが多いことが分かります。

ここで、この事実は以下の2点を意味していることになります。

  • アルファが良かった(=ファンドマネージャーの腕が良かった)
  • ファクターは一つではない(=CAPM理論の否定)

一般的に考えて、バリューファンドの多くがマーケットインデックスのパフォーマンスを上回っていることから、アルファが良かったと考えるのは無理があります(つまりファンドマネージャーが皆腕が良かったなんてありえない)。

ここで、ファクターは実は一つではないのでは?と考えられ、マルチファクター理論が登場することになります。

 

f:id:toshiki5911:20180619214400j:plain


有名なマルチファクター理論がファマ・フレンチの3ファクター理論です。

ちなみに、この理論は投資理論の一丁目二番地だそうです。

ユージン・ファマとケネス・フレンチは、①市場要因(ベータ)、②割安度要因(PBR)、③規模要員(時価総額)の3つのファクターを提示しました。

 

f:id:toshiki5911:20180619215938j:plain

 

先ほどのバリュー株ファンドの高パフォーマンスで言えば、バリュー株を選べばよく、良い銘柄を選ぶ必要はないということで、割安度要因はアルファではないkとが分かります。

また、これは時価総額要因(小型か大型か)にも同じことが言えます。

従って、これらがファクターであるということにより、実際にはアルファ(超過リターン)はより小さかったということになりました。

これで困ったことになったのが(アクティブ)ファンドマネージャー達なのです。

 

f:id:toshiki5911:20180619215928j:plain

 

その後も次々と実はアルファのほとんどがファクターだったことが示される多くの論文が発表されたのでした。

 

④スマートベータの登場

f:id:toshiki5911:20180619215917j:plain

 

f:id:toshiki5911:20180619215906j:plain

 

スマートベータは当初は「非時価総額加重型インデックス」と呼ばれていました。

なぜならば、最初に導入されたスマートベータが時価総額加重型ではなかったためです。

その後、非時価総額加重型インデックスの超過リターンの源泉がファクターによるものであることが示されるようになり、スマートベータと呼ばれるようになりました。

 

f:id:toshiki5911:20180619215856j:plain

 

最初のスマートベータは、ファンダメンタルインデックスと呼ばれるものでした。

そのきっかけは、株価は間違いを起こすということであり、その間違いを起こす株価を用いた時価総額加重は適正な比率ではない、ということでした。

この場合に、適切な比率を計算するために用いたのが、売上高、キャッシュフロー、株主資本、配当額というファンダメンタルズ指標(下図を参考)であり、これがスマートベータの幕開けとなりました。

 

f:id:toshiki5911:20180619222333j:plain

 

f:id:toshiki5911:20180619222320j:plain

 

ただし、のちにこのファンダメンタルインデックスによる超過リターンは、マーケット、割安度要因、時価総額要員の3つで説明がつくことが分かり、結局は3ファクター理論で説明ができることが分かったのです。

 

f:id:toshiki5911:20180619222308j:plain

 

ここで、スマートベータは非時価総額加重インデックスからマーケット以外のファクターを持つインデックスと再定義されました。

 

f:id:toshiki5911:20180619222249j:plain

 

このように再定義することで、スマートベータによりパッシブ運用でありながらマーケットポートフォリオをアウトパフォームすることを狙うことが可能となります。

 

f:id:toshiki5911:20180619222237j:plain

 

バリュー、サイズ以外によく利用されるファクターとしては、

  • モーメンタム
  • 低ボラティリティ
  • クオリティファクター

があります。

 

f:id:toshiki5911:20180619224005j:plain

 

マルチファクター理論が発表されてからは、ファクター開発教競争が激化しています。

 

④ファクターとリターン

f:id:toshiki5911:20180619223955j:plain

 

f:id:toshiki5911:20180619223943j:plain

 

なぜファクターにリターンがあるのかということについては、①リスクプレミアム説、②アノーマリー説の2つの説があるのですが、この2つのどちらなのかについてはいまだに決定的に説明することができていないとのことです。

ちなみに、それぞれの説を支持する方々のそれぞれの説に対する説明は下図の通りです。

 

f:id:toshiki5911:20180619223933j:plain

 

f:id:toshiki5911:20180619223923j:plain

 

f:id:toshiki5911:20180619224209j:plain

 

ただし、それぞれのファクターがマーケットポートフォリオに対してずっとプラスの超過リターンを生み出しているかと言えばそうではなく、上図のように短期的には変動があります。

 

f:id:toshiki5911:20180619224155j:plain

 

ただし、長期で見れば多くのファクターで超過リターンを生み出しているのです。

 

⑤THEOとスマートベータ

f:id:toshiki5911:20180619224141j:plain

 

f:id:toshiki5911:20180619224129j:plain

 

ロボアドのTHEOでは、スマートベータETFが利用されており、機能ポートフォリオの構築方法でスマートベータが実現されています。

 

f:id:toshiki5911:20180619224113j:plain

 

上図の通り、元となるETFの母集団の中にスマートベータETFが含まれています。

さらに、リスクに着目して構成される機能ポートフォリオ(グロース、インカム、インフレへッジ)がスマートベータとなるよう構築されています。

 

質疑応答

①ファクターは独立しているのか?

⇒厳密に言えば独立してはいない。ファクターによって相関が異なる。ファクターを組み合わせる時は、相関の低いものを組み合わせて投資している投資家もいる。

 

②3ファクター理論において、マーケットポートフォリオに既にバリュー、小型の要素も入っているのではないか?

⇒マーケットポートフォリオはあくまで時価総額加重平均。そこにバリュー株や小型株を追加して、よりバイアスのかかったポートフォリオにしているイメージである。

 

③スマートベータインデックスファンドは実際にあるのか?

⇒例えばJPX日経400がそうである(Quality Factor)。

 

④バリュー株を20選ぶのか、50選ぶのかはアルファではないのか?

⇒バリュー株を選んでリターンが出た理由はバリューだからであり、それはアルファではない。

 

⑤債券ではスマートベータをどのように考えるのか?

⇒株と同じように考えてよい。債券のファクターであれば、期間、Yield(Credit Risk)、高利回り(キャリーファクター)などがある。

 

最後に

今回の投資講座に参加して、最近のトレンドであるスマートベータについて学ぶことができました。

スマートベータについては今回の投資講座で初めて聞きましたが、今回の投資講座を受講して初めて分かったことがあります。

最近、バフェット太郎氏の著書「バカでも稼げる米国株高配当投資」を読みました。

 

>>>関連記事:【レビュー】バフェット太郎著「バカでも稼げる米国株高配当投資」は毒舌と煽りで米国株投資を始めたいと考えている方の背中を蹴っ飛ばしてくれますよ!

 

この本の中で実際にバフェット太郎氏が実践している米国高配当株への配当再投資戦略が説明されており、米国主要インデックスであるS&P500のアウトパフォームを狙っていると述べられています。

ここで、バフェット太郎さんが実際にやられている投資方法が高配当ファクターによるスマートベータなのではないかと気が付きました。

この本を読んだ時には気が付きませんでしたが、バンガード社ETFのVYMやブラックロック社ETFのHDVもスマートベータETFですね。

投資理論を学ぶことで見えてくるものが多くあり、実際のロボアド投資、積立投資に生きてくると感じています。

また、この講座で学んだことは決してロボアド投資だけでなく、個別株投資にも生きてくると思っています。

この加藤教授による投資講座では、投資についての理論をわかりやすく学ぶことができますが、理論を学ぶ機会なんてめったにないと思います。

この投資講座は四半期に1回開催されますので、今回参加できなかった方は次回の第5回にぜひ参加してみてください。

また、資産運用に興味がなかったけどこの記事を読んで興味を持たれた方、資産運用に興味があったけどやってみる勇気がなかった方は、是非ロボアドのTHEOウェルスナビで気軽におまかせ資産運用を始めることを考えてみてください。

始めないと何も結果は生まれてきませんので、まずは少額からでも始めることが大切だと思っています。

ロボアドに興味を持たれた方は、以下の記事で各ロボアドサービスの比較を行っていますので、参考にしてください。

 

>>関連記事: 手間いらずの資産運用!投資一任運用型のロボアドバイザーサービスを比較・まとめてみた!

 

ロボアド以外にも、ソーシャルレンディングで資産運用しています。

ロボアド以外の資産運用に興味がある方は、以下記事を参照してください。

 

>>関連記事:ソーシャルレンディングとは何か、初心者にも分かりやすいようにイチから解説・まとめてみました!

 

>>関連記事:【実績公開】ソーシャルレンディングを始めて半年経ったので、始め方と投資のポイントを初心者にも分かりやすくまとめておく!

 

この記事が資産運用を始めたいと思っている方の参考になれば幸いです。

 

前回までのレポートはコチラ↓

>>>関連記事:【セミナーレポート】THEO監修者の京都大学加藤康之教授による投資講座-入門編第1回「投資理論を資産運用に役立てる」に参加してきたのでまとめておく!

 

>>>関連記事:【セミナーレポート】THEO監修者の京都大学加藤康之教授による投資講座-入門編第2回「なぜパッシブ運用なのか?」に参加してきたのでまとめておく!

 

>>>関連記事:【セミナーレポート】THEO監修者の京都大学加藤康之教授による投資講座-入門編第3回「為替リスクについて学ぶ」に参加してきたのでまとめておく!